神戸大学国際人間科学部の入試対策|学科別配点・合格最低点・勉強法

入試制度・学部情報

こんにちは、神大研公式ブログ部の佐々原です。

神戸大学国際人間科学部は、2017年に発足した神大で最も新しい文系系統の学部で、学部生全員が海外・国内でのフィールド学修(GSP)に参加するのが最大の特徴です。グローバル文化・発達コミュニティ・環境共生・子ども教育の4学科は、それぞれ配点も満点も試験科目も別物で、環境共生学科には文科系受験と理科系受験の両方があるなど、「学科選び=受験戦略」になる学部です。

この記事では、大学公式データと神戸大学合格者の視点から、国際人間科学部の学科別入試データと合格するための勉強法を徹底解説します。

この記事でわかること

  1. 国際人間科学部4学科の違いと全員参加の留学プログラム(GSP)
  2. 学科別の入試科目と配点(文系・理系両方の受験ルート)
  3. 合格最低点・倍率・偏差値の最新データ(大学公式)
  4. 国際人間科学部に向いている人・向いていない人
  5. 英語最大配点を攻略する科目別勉強法と受験戦略
  1. 国際人間科学部の特徴
    1. 4学科の構成
    2. 全員参加の「GSP」─神大で唯一のフィールド学修必須学部
  2. 入試データ(配点・最低点)
    1. 入試科目と配点(前期日程)─ 学科ごとに満点が違う
    2. 入試科目と配点(後期日程)
    3. 合格最低点(大学公式データ・学科別)
    4. 倍率(2025年度)
    5. 偏差値・共通テストボーダー(前期)
    6. 共テボーダーから逆算した「二次ボーダー」
  3. 向いている人・向かない人
    1. 向いている人
    2. 向いていない人
  4. 科目別の勉強法
    1. 英語(二次160〜225点)─ 全学科共通の最重要科目
    2. 国語(二次160〜165点・グローバル文化/環境共生文系など)
    3. 数学(二次80〜160点)─ 学科で重みが大きく違う
    4. 理科(環境共生理系220点/発達・子ども教育の選択160点)
    5. 共通テスト対策(400〜500点)
  5. 受験戦略・勉強計画
    1. 戦略①:学科は「学びたい内容」で選んでいい
    2. 戦略②:「共テ78%+二次62%」を数値目標にする
    3. 戦略③:理系なら環境共生(理科系)ルートを検討する
    4. 年間スケジュールの目安
    5. 自習時間の設計が合否を決める
  6. FAQ(よくある質問)
    1. Q1. 国際人間科学部は「英語を勉強する学部」ですか?
    2. Q2. 留学は全員できますか?費用は?
    3. Q3. 理系でも受験できますか?
    4. Q4. 一番入りやすい学科はどこですか?
    5. Q5. 小学校の先生になれますか?
    6. Q6. 後期日程はどんな試験ですか?
  7. まとめ
  8. 神大研で逆転合格

国際人間科学部の特徴


神戸大学国際人間科学部は、鶴甲第一キャンパス(グローバル文化学科)と鶴甲第二キャンパス(他3学科)にまたがる4学科体制の学部です。「グローバル共生社会の実現」をテーマに、文化・教育・心理・環境を横断的に学びます。

4学科の構成

学科 学べる内容 受験タイプ
グローバル文化学科 異文化理解・国際協力・メディア・言語 文系
発達コミュニティ学科 心理学・社会学・スポーツ・音楽・アート 文系(理科選択も可)
環境共生学科 環境問題を文理両面から学ぶ 文科系・理科系の2方式
子ども教育学科 教育学・教員養成(小学校教諭など) 文系(理科選択も可)

参照元:神戸大学 国際人間科学部(公式サイト)

注意したいのは、「国際○○学部=英文科」ではないこと。国際人間科学部の学びは語学そのものではなく、文化・教育・環境を対象にした社会科学・人間科学です。英語はあくまで道具として使われます。

全員参加の「GSP」─神大で唯一のフィールド学修必須学部

国際人間科学部の看板がグローバル・スタディーズ・プログラム(GSP)です。学部生全員が、海外または国内でのフィールド学修に参加します。実践型・研修型・留学型の3コースがあり、行き先・期間も多彩です。「留学が卒業要件に組み込まれた国立大学の学部」は貴重で、国際系志望の受験生が学部を選ぶ際の大きな判断材料になります。

参照元:GSPとは(神戸大学GSPオフィス)

入試データ(配点・最低点)

入試科目と配点(前期日程)─ 学科ごとに満点が違う

学科 共通テスト 二次試験 合計
グローバル文化 400点 国語160・数学80・英語160 800点
発達コミュニティ 425点 数学80・英語185・国語or理科160 850点
環境共生(文科系) 500点 国語165・数学110・英語225 1000点
環境共生(理科系) 500点 数学160・理科220・英語220 1100点
子ども教育 425点 数学80・英語185・国語or理科160 850点

入試科目と配点(後期日程)

学科 共通テスト 二次試験 合計
グローバル文化 400点 英語200・小論文200 800点
発達コミュニティ 425点 小論文225 650点
環境共生(文科系) 400点 小論文300 700点
環境共生(理科系) 400点 数学300 700点
子ども教育 425点 小論文225 650点

参照元:神戸大学 国際人間科学部 入試科目(旺文社パスナビ)

配点のポイントは2つです。

  1. どの学科も二次は英語が最大配点(160〜225点)。「英語で稼げる受験生」が構造的に有利です
  2. 発達コミュニティ・子ども教育は二次で「国語 or 理科」を選択可能。理系からの受験ルートもあり、環境共生(理科系)と合わせて「理系でも入れる文系系統学部」になっています

合格最低点(大学公式データ・学科別)

2025年度・前期日程

学科 満点 合格最低点 得点率
グローバル文化 800点 541.4点 約68%
発達コミュニティ 850点 583.0点 約69%
環境共生(文科系) 1000点 665.8点 約67%
環境共生(理科系) 1100点 725.8点 約66%
子ども教育 850点 566.2点 約67%

2024年度・前期日程

学科 満点 合格最低点 得点率
グローバル文化 800点 531.2点 約66%
発達コミュニティ 800点 546.0点 約68%
環境共生(文科系) 900点 608.0点 約68%
環境共生(理科系) 1000点 632.4点 約63%
子ども教育 800点 515.8点 約64%

参照元:神戸大学 令和7年度 入学試験(合格者)成績結果(公式PDF)令和6年度(公式PDF)神戸大学 入試結果(公式)

※2025年度入試から共通テストに「情報Ⅰ」が加わり、各学科の満点が変更されています。年度をまたいだ単純比較はできません。

前期の合格最低点はどの学科も得点率66〜69%の狭い帯に収まっています。学科間の「入りやすさ」の差は小さく、学びたい内容で選んで問題ありません。なお2025年度後期は発達コミュニティが約81%と、後期は別次元の戦いになります。

倍率(2025年度)

学科 前期倍率 後期倍率
グローバル文化 3.0倍 2.7倍
発達コミュニティ 2.9倍 5.0倍
環境共生(文科系) 2.4倍 5.8倍
環境共生(理科系) 2.5倍 5.3倍
子ども教育 2.5倍 3.0倍

参照元:神戸大学 国際人間科学部 入試結果(旺文社パスナビ)

前期は2.4〜3.0倍と神大文系の標準レベル。後期は募集が少なく5倍超の学科もあるため、前期勝負が基本です。

偏差値・共通テストボーダー(前期)

学科 偏差値(河合塾) 共テボーダー
グローバル文化 60.0 78%
発達コミュニティ 60.0 78%
環境共生(文科系) 60.0 77%
環境共生(理科系) 57.5 76%
子ども教育 60.0 78%

参照元:神戸大学 国際人間科学部 偏差値・ボーダー(旺文社パスナビ)

共テボーダーは76〜78%。文系学科は偏差値60.0で並び、環境共生(理科系)だけが57.5とやや低めです。理系で環境に興味があるなら、環境共生(理科系)は狙い目といえます。

共テボーダーから逆算した「二次ボーダー」

ここまでのデータをつなげると、「共テでボーダー通りに得点した場合、二次であと何%必要か」が計算できます。2025年度前期の合格最低点から逆算した実質的な二次ボーダーは以下の通りです。

学科 共テ想定得点(ボーダー) 合格最低点 逆算した二次ボーダー
グローバル文化 312点(78%) 541.4点 230点/400点(約57%
発達コミュニティ 332点(78%) 583.0点 252点/425点(約59%
環境共生(文科系) 385点(77%) 665.8点 281点/500点(約56%
環境共生(理科系) 380点(76%) 725.8点 346点/600点(約58%
子ども教育 332点(78%) 566.2点 235点/425点(約55%

つまり、共テをボーダー通りに取れれば二次は55〜59%で合格最低点に届きます。神大の二次は難問が出ないため、この「6割弱」は最大配点の英語を軸にすれば十分現実的な数字です。逆に共テがボーダーに2%足りなければ、二次ボーダーはおよそ2〜3%上がると考えて、共テ後の出願判断と二次対策の力配分に使ってください。

向いている人・向かない人

向いている人

  1. 英語が得意な人:全学科で二次英語が最大配点。英語力がそのまま合否に直結します
  2. 留学・海外経験を「確実に」したい人:GSPは全員参加。留学が保証されている国立大学の学部は貴重です
  3. 学びたいテーマが「文化・教育・心理・環境」にある人:語学ではなく社会科学・人間科学を学ぶ学部です
  4. 理系だけど文系寄りの興味がある人:環境共生(理科系)・発達コミュニティ/子ども教育の理科選択など、理系からのルートが複数あります
  5. 教員(特に小学校)を目指す人:子ども教育学科は神大で教員養成ができる唯一の学科です

向いていない人

  1. 「国際系=英語の勉強」だと思っている人:英文学や語学が中心ではありません。ミスマッチの典型例です
  2. 英語から逃げたい人:二次英語160〜225点は全学科共通の壁です
  3. 海外・フィールドに出たくない人:GSPは全員参加のため、座学だけで完結したい人には向きません。

科目別の勉強法

目標は、先ほど逆算した二次ボーダー55〜59%を確実に超えることです。配点構造から考えると、最大配点の英語で7割を取り、残りの科目で5割強を確保するのが最も再現性の高い戦略になります。神大研が推奨する参考書ルートをもとに、科目別に解説します。

英語(二次160〜225点)─ 全学科共通の最重要科目

レベル 参考書
基礎 システム英単語(1400まで)・大岩の1番初めの英文法
中級 竹岡の英文熟考(上下)・速読英熟語
上級 ポレポレ・速読英単語上級編
直前 神戸大学過去問・英作文ハイパートレーニング

神戸大の英語は長文3題+英作文を80分で処理するスピード勝負。環境共生(文科系)なら英語だけで225点=満点の22.5%を占めます。音読による速読訓練と、英作文の添削を受験勉強の軸に据えてください。神戸大学の英語対策参考書ルートで詳しく解説しています。

国語(二次160〜165点・グローバル文化/環境共生文系など)

分野 参考書
現代文 現代文読解力の開発講座・神戸大学過去問
古文 古文単語帳315・富井の古典文法・読解
漢文 漢文はや覚え読解法

神大現代文は難度が高く採点も厳しめ。古文・漢文を得点源に固めて、現代文は添削で答案精度を上げましょう。神戸大学の国語対策もあわせてご覧ください。

数学(二次80〜160点)─ 学科で重みが大きく違う

グローバル文化・発達コミュニティ・子ども教育:80点と軽め。黄チャートの標準問題を取りこぼさないレベルで十分

環境共生(文科系):110点。文系数学の頻出パターンを確実に

環境共生(理科系):160点+後期は数学300点。青チャート→過去問サイクルで完答力を磨く

神戸大学の数学対策(文系・理系別)で参考書ルートを解説しています。

理科(環境共生理系220点/発達・子ども教育の選択160点)

環境共生(理科系)は理科220点が最大級の配点。得意な2科目を「共テ8割・二次7割」まで仕上げる

発達コミュニティ・子ども教育で理科選択する場合は、国語との得意比較で決める(理系出身なら理科選択が有利)

共通テスト対策(400〜500点)

共テボーダーは76〜78%。文系学科は地歴公民2科目が必要で、社会と国語の仕上がりがカギです。12月からは共テ形式演習に全振りし、情報Ⅰまで含めて仕上げましょう。

受験戦略・勉強計画

戦略①:学科は「学びたい内容」で選んでいい

合格最低点は全学科66〜69%とほぼ横並びで、極端な難易度差はありません。倍率・偏差値で選ぶより、4年間学ぶテーマとGSPの行き先で選ぶ方が、結果的に受験勉強のモチベーションも保てます。

戦略②:「共テ78%+二次62%」を数値目標にする

逆算した二次ボーダーは55〜59%ですが、本番の採点や失点のブレを考慮して+3〜5%の安全マージンを乗せた二次62%を目標にします。例えばグローバル文化(800点満点)なら、共テ78%(312点)+二次62%(248点)=560点で、合格最低点541.4点を確実に上回ります。英語で7割、他科目で6割弱が現実的な配分です。

戦略③:理系なら環境共生(理科系)ルートを検討する

偏差値57.5・ボーダー76%は学部内で最も低く、二次も数学・理科・英語の理系型。「理系だけど環境・社会に興味がある」人には、工学部農学部と並ぶ選択肢になります。

年間スケジュールの目安

時期 やること
高3春まで 英単語・英文法完成/古文単語・文法(文系)/数学チャート例題
高3夏 英文解釈・長文演習を軸に/選択科目のインプット完了
高3秋 神大過去問7〜10年分+英語記述の添削/社会2科目目(文系)
12月〜共テ 共テ対策に全振り(目標78%)
共テ後 二次英語の最終仕上げ+(後期出願者は)小論文対策

自習時間の設計が合否を決める

受験生の自習時間は年間約1500時間。英語最大配点の入試は、単語・解釈・長文・英作文の積み上げがそのまま得点になります。「いつまでに・何を・どのレベルまで」を明確にした勉強計画と、毎週の検証サイクルを作りましょう。

FAQ(よくある質問)

Q1. 国際人間科学部は「英語を勉強する学部」ですか?

いいえ。語学そのものではなく、文化・教育・心理・環境を対象にした社会科学・人間科学を学ぶ学部です。「英文科のイメージで入ると違った」となりやすいので、各学科のカリキュラムを必ず確認してください。英語は研究・フィールドの道具として鍛えます。

Q2. 留学は全員できますか?費用は?

GSP(グローバル・スタディーズ・プログラム)に学部生全員が参加します。海外派遣・国内フィールドの実践型・研修型・留学型の3コースから選択でき、期間・費用はプログラムによって幅があります。奨学金・支援制度もあるため、詳細は公式のGSPオフィスの情報を確認してください。

Q3. 理系でも受験できますか?

できます。ルートは主に3つ:①環境共生学科(理科系受験)=数学・理科・英語の理系型二次、②発達コミュニティ学科・③子ども教育学科の二次で理科を選択。特に環境共生(理科系)は偏差値57.5・ボーダー76%と学部内で最も入りやすいラインです。

Q4. 一番入りやすい学科はどこですか?

2025年度前期の得点率は66〜69%とほぼ横並びです。強いて言えば環境共生(理科系)が偏差値・ボーダーとも低め、倍率では環境共生(文科系)2.4倍・子ども教育2.5倍が低めでした。ただし差は小さいため、学びたい内容で選ぶことをおすすめします。

Q5. 小学校の先生になれますか?

なれます。子ども教育学科が小学校教諭などの教員養成を担っており、神戸大学で教員免許取得を軸にできる唯一の学科です。「国立総合大学で教育学を学びつつ、神大ブランドで民間就職の道も残す」という選び方ができます。

Q6. 後期日程はどんな試験ですか?

グローバル文化は英語200点+小論文200点、環境共生(理科系)は数学300点、他学科は小論文のみです。共テボーダーは82〜83%に跳ね上がり、2025年度の発達コミュニティ後期は合格最低点が約81%でした。後期はあくまで保険とし、前期で決める計画を立てましょう。

まとめ

項目 内容
学科 4学科(グローバル文化・発達コミュニティ・環境共生・子ども教育)
最大の特徴 全員参加のGSP(海外・国内フィールド学修)
配点の特徴 全学科で二次英語が最大配点(160〜225点)
合格最低点(2025前期) 約66〜69%(学科間の差は小さい)
共テボーダー 76〜78%(前期)
逆算した二次ボーダー 約55〜59%(共テがボーダー通りの場合)
倍率(2025前期) 2.4〜3.0倍
理系ルート 環境共生(理科系)ほか3ルートあり

参照元:神戸大学 入試結果(公式)

国際人間科学部は、英語力を軸に共テ78%を積み上げれば、どの学科も現実的に狙えるラインです。学科選びを早く決めて、英語×選択科目に投資を集中させましょう。

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