こんにちは、神大研公式ブログ部の佐々原です。
神戸大学国際人間科学部は、2017年に発足した神大で最も新しい文系系統の学部で、学部生全員が海外・国内でのフィールド学修(GSP)に参加するのが最大の特徴です。グローバル文化・発達コミュニティ・環境共生・子ども教育の4学科は、それぞれ配点も満点も試験科目も別物で、環境共生学科には文科系受験と理科系受験の両方があるなど、「学科選び=受験戦略」になる学部です。
この記事では、大学公式データと神戸大学合格者の視点から、国際人間科学部の学科別入試データと合格するための勉強法を徹底解説します。
この記事でわかること
- 国際人間科学部4学科の違いと全員参加の留学プログラム(GSP)
- 学科別の入試科目と配点(文系・理系両方の受験ルート)
- 合格最低点・倍率・偏差値の最新データ(大学公式)
- 国際人間科学部に向いている人・向いていない人
- 英語最大配点を攻略する科目別勉強法と受験戦略
国際人間科学部の特徴

神戸大学国際人間科学部は、鶴甲第一キャンパス(グローバル文化学科)と鶴甲第二キャンパス(他3学科)にまたがる4学科体制の学部です。「グローバル共生社会の実現」をテーマに、文化・教育・心理・環境を横断的に学びます。
4学科の構成
| 学科 | 学べる内容 | 受験タイプ |
|---|---|---|
| グローバル文化学科 | 異文化理解・国際協力・メディア・言語 | 文系 |
| 発達コミュニティ学科 | 心理学・社会学・スポーツ・音楽・アート | 文系(理科選択も可) |
| 環境共生学科 | 環境問題を文理両面から学ぶ | 文科系・理科系の2方式 |
| 子ども教育学科 | 教育学・教員養成(小学校教諭など) | 文系(理科選択も可) |
注意したいのは、「国際○○学部=英文科」ではないこと。国際人間科学部の学びは語学そのものではなく、文化・教育・環境を対象にした社会科学・人間科学です。英語はあくまで道具として使われます。
全員参加の「GSP」─神大で唯一のフィールド学修必須学部
国際人間科学部の看板がグローバル・スタディーズ・プログラム(GSP)です。学部生全員が、海外または国内でのフィールド学修に参加します。実践型・研修型・留学型の3コースがあり、行き先・期間も多彩です。「留学が卒業要件に組み込まれた国立大学の学部」は貴重で、国際系志望の受験生が学部を選ぶ際の大きな判断材料になります。
入試データ(配点・最低点)

入試科目と配点(前期日程)─ 学科ごとに満点が違う
| 学科 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 |
|---|---|---|---|
| グローバル文化 | 400点 | 国語160・数学80・英語160 | 800点 |
| 発達コミュニティ | 425点 | 数学80・英語185・国語or理科160 | 850点 |
| 環境共生(文科系) | 500点 | 国語165・数学110・英語225 | 1000点 |
| 環境共生(理科系) | 500点 | 数学160・理科220・英語220 | 1100点 |
| 子ども教育 | 425点 | 数学80・英語185・国語or理科160 | 850点 |
入試科目と配点(後期日程)
| 学科 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 |
|---|---|---|---|
| グローバル文化 | 400点 | 英語200・小論文200 | 800点 |
| 発達コミュニティ | 425点 | 小論文225 | 650点 |
| 環境共生(文科系) | 400点 | 小論文300 | 700点 |
| 環境共生(理科系) | 400点 | 数学300 | 700点 |
| 子ども教育 | 425点 | 小論文225 | 650点 |
参照元:神戸大学 国際人間科学部 入試科目(旺文社パスナビ)
配点のポイントは2つです。
- どの学科も二次は英語が最大配点(160〜225点)。「英語で稼げる受験生」が構造的に有利です
- 発達コミュニティ・子ども教育は二次で「国語 or 理科」を選択可能。理系からの受験ルートもあり、環境共生(理科系)と合わせて「理系でも入れる文系系統学部」になっています
合格最低点(大学公式データ・学科別)
2025年度・前期日程
| 学科 | 満点 | 合格最低点 | 得点率 |
|---|---|---|---|
| グローバル文化 | 800点 | 541.4点 | 約68% |
| 発達コミュニティ | 850点 | 583.0点 | 約69% |
| 環境共生(文科系) | 1000点 | 665.8点 | 約67% |
| 環境共生(理科系) | 1100点 | 725.8点 | 約66% |
| 子ども教育 | 850点 | 566.2点 | 約67% |
2024年度・前期日程
| 学科 | 満点 | 合格最低点 | 得点率 |
|---|---|---|---|
| グローバル文化 | 800点 | 531.2点 | 約66% |
| 発達コミュニティ | 800点 | 546.0点 | 約68% |
| 環境共生(文科系) | 900点 | 608.0点 | 約68% |
| 環境共生(理科系) | 1000点 | 632.4点 | 約63% |
| 子ども教育 | 800点 | 515.8点 | 約64% |
参照元:神戸大学 令和7年度 入学試験(合格者)成績結果(公式PDF) / 令和6年度(公式PDF) / 神戸大学 入試結果(公式)
※2025年度入試から共通テストに「情報Ⅰ」が加わり、各学科の満点が変更されています。年度をまたいだ単純比較はできません。
前期の合格最低点はどの学科も得点率66〜69%の狭い帯に収まっています。学科間の「入りやすさ」の差は小さく、学びたい内容で選んで問題ありません。なお2025年度後期は発達コミュニティが約81%と、後期は別次元の戦いになります。
倍率(2025年度)
| 学科 | 前期倍率 | 後期倍率 |
|---|---|---|
| グローバル文化 | 3.0倍 | 2.7倍 |
| 発達コミュニティ | 2.9倍 | 5.0倍 |
| 環境共生(文科系) | 2.4倍 | 5.8倍 |
| 環境共生(理科系) | 2.5倍 | 5.3倍 |
| 子ども教育 | 2.5倍 | 3.0倍 |
参照元:神戸大学 国際人間科学部 入試結果(旺文社パスナビ)
前期は2.4〜3.0倍と神大文系の標準レベル。後期は募集が少なく5倍超の学科もあるため、前期勝負が基本です。
偏差値・共通テストボーダー(前期)
| 学科 | 偏差値(河合塾) | 共テボーダー |
|---|---|---|
| グローバル文化 | 60.0 | 78% |
| 発達コミュニティ | 60.0 | 78% |
| 環境共生(文科系) | 60.0 | 77% |
| 環境共生(理科系) | 57.5 | 76% |
| 子ども教育 | 60.0 | 78% |
参照元:神戸大学 国際人間科学部 偏差値・ボーダー(旺文社パスナビ)
共テボーダーは76〜78%。文系学科は偏差値60.0で並び、環境共生(理科系)だけが57.5とやや低めです。理系で環境に興味があるなら、環境共生(理科系)は狙い目といえます。
共テボーダーから逆算した「二次ボーダー」
ここまでのデータをつなげると、「共テでボーダー通りに得点した場合、二次であと何%必要か」が計算できます。2025年度前期の合格最低点から逆算した実質的な二次ボーダーは以下の通りです。
| 学科 | 共テ想定得点(ボーダー) | 合格最低点 | 逆算した二次ボーダー |
|---|---|---|---|
| グローバル文化 | 312点(78%) | 541.4点 | 230点/400点(約57%) |
| 発達コミュニティ | 332点(78%) | 583.0点 | 252点/425点(約59%) |
| 環境共生(文科系) | 385点(77%) | 665.8点 | 281点/500点(約56%) |
| 環境共生(理科系) | 380点(76%) | 725.8点 | 346点/600点(約58%) |
| 子ども教育 | 332点(78%) | 566.2点 | 235点/425点(約55%) |
つまり、共テをボーダー通りに取れれば二次は55〜59%で合格最低点に届きます。神大の二次は難問が出ないため、この「6割弱」は最大配点の英語を軸にすれば十分現実的な数字です。逆に共テがボーダーに2%足りなければ、二次ボーダーはおよそ2〜3%上がると考えて、共テ後の出願判断と二次対策の力配分に使ってください。
向いている人・向かない人
向いている人
- 英語が得意な人:全学科で二次英語が最大配点。英語力がそのまま合否に直結します
- 留学・海外経験を「確実に」したい人:GSPは全員参加。留学が保証されている国立大学の学部は貴重です
- 学びたいテーマが「文化・教育・心理・環境」にある人:語学ではなく社会科学・人間科学を学ぶ学部です
- 理系だけど文系寄りの興味がある人:環境共生(理科系)・発達コミュニティ/子ども教育の理科選択など、理系からのルートが複数あります
- 教員(特に小学校)を目指す人:子ども教育学科は神大で教員養成ができる唯一の学科です
向いていない人
- 「国際系=英語の勉強」だと思っている人:英文学や語学が中心ではありません。ミスマッチの典型例です
- 英語から逃げたい人:二次英語160〜225点は全学科共通の壁です
- 海外・フィールドに出たくない人:GSPは全員参加のため、座学だけで完結したい人には向きません。
科目別の勉強法
目標は、先ほど逆算した二次ボーダー55〜59%を確実に超えることです。配点構造から考えると、最大配点の英語で7割を取り、残りの科目で5割強を確保するのが最も再現性の高い戦略になります。神大研が推奨する参考書ルートをもとに、科目別に解説します。
英語(二次160〜225点)─ 全学科共通の最重要科目
| レベル | 参考書 |
|---|---|
| 基礎 | システム英単語(1400まで)・大岩の1番初めの英文法 |
| 中級 | 竹岡の英文熟考(上下)・速読英熟語 |
| 上級 | ポレポレ・速読英単語上級編 |
| 直前 | 神戸大学過去問・英作文ハイパートレーニング |
神戸大の英語は長文3題+英作文を80分で処理するスピード勝負。環境共生(文科系)なら英語だけで225点=満点の22.5%を占めます。音読による速読訓練と、英作文の添削を受験勉強の軸に据えてください。神戸大学の英語対策参考書ルートで詳しく解説しています。
国語(二次160〜165点・グローバル文化/環境共生文系など)
| 分野 | 参考書 |
|---|---|
| 現代文 | 現代文読解力の開発講座・神戸大学過去問 |
| 古文 | 古文単語帳315・富井の古典文法・読解 |
| 漢文 | 漢文はや覚え読解法 |
神大現代文は難度が高く採点も厳しめ。古文・漢文を得点源に固めて、現代文は添削で答案精度を上げましょう。神戸大学の国語対策もあわせてご覧ください。
数学(二次80〜160点)─ 学科で重みが大きく違う
グローバル文化・発達コミュニティ・子ども教育:80点と軽め。黄チャートの標準問題を取りこぼさないレベルで十分
環境共生(文科系):110点。文系数学の頻出パターンを確実に
環境共生(理科系):160点+後期は数学300点。青チャート→過去問サイクルで完答力を磨く
神戸大学の数学対策(文系・理系別)で参考書ルートを解説しています。
理科(環境共生理系220点/発達・子ども教育の選択160点)
環境共生(理科系)は理科220点が最大級の配点。得意な2科目を「共テ8割・二次7割」まで仕上げる
発達コミュニティ・子ども教育で理科選択する場合は、国語との得意比較で決める(理系出身なら理科選択が有利)
共通テスト対策(400〜500点)
共テボーダーは76〜78%。文系学科は地歴公民2科目が必要で、社会と国語の仕上がりがカギです。12月からは共テ形式演習に全振りし、情報Ⅰまで含めて仕上げましょう。
受験戦略・勉強計画

戦略①:学科は「学びたい内容」で選んでいい
合格最低点は全学科66〜69%とほぼ横並びで、極端な難易度差はありません。倍率・偏差値で選ぶより、4年間学ぶテーマとGSPの行き先で選ぶ方が、結果的に受験勉強のモチベーションも保てます。
戦略②:「共テ78%+二次62%」を数値目標にする
逆算した二次ボーダーは55〜59%ですが、本番の採点や失点のブレを考慮して+3〜5%の安全マージンを乗せた二次62%を目標にします。例えばグローバル文化(800点満点)なら、共テ78%(312点)+二次62%(248点)=560点で、合格最低点541.4点を確実に上回ります。英語で7割、他科目で6割弱が現実的な配分です。
戦略③:理系なら環境共生(理科系)ルートを検討する
偏差値57.5・ボーダー76%は学部内で最も低く、二次も数学・理科・英語の理系型。「理系だけど環境・社会に興味がある」人には、工学部・農学部と並ぶ選択肢になります。
年間スケジュールの目安
| 時期 | やること |
|---|---|
| 高3春まで | 英単語・英文法完成/古文単語・文法(文系)/数学チャート例題 |
| 高3夏 | 英文解釈・長文演習を軸に/選択科目のインプット完了 |
| 高3秋 | 神大過去問7〜10年分+英語記述の添削/社会2科目目(文系) |
| 12月〜共テ | 共テ対策に全振り(目標78%) |
| 共テ後 | 二次英語の最終仕上げ+(後期出願者は)小論文対策 |
自習時間の設計が合否を決める
受験生の自習時間は年間約1500時間。英語最大配点の入試は、単語・解釈・長文・英作文の積み上げがそのまま得点になります。「いつまでに・何を・どのレベルまで」を明確にした勉強計画と、毎週の検証サイクルを作りましょう。
FAQ(よくある質問)

Q1. 国際人間科学部は「英語を勉強する学部」ですか?
いいえ。語学そのものではなく、文化・教育・心理・環境を対象にした社会科学・人間科学を学ぶ学部です。「英文科のイメージで入ると違った」となりやすいので、各学科のカリキュラムを必ず確認してください。英語は研究・フィールドの道具として鍛えます。
Q2. 留学は全員できますか?費用は?
GSP(グローバル・スタディーズ・プログラム)に学部生全員が参加します。海外派遣・国内フィールドの実践型・研修型・留学型の3コースから選択でき、期間・費用はプログラムによって幅があります。奨学金・支援制度もあるため、詳細は公式のGSPオフィスの情報を確認してください。
Q3. 理系でも受験できますか?
できます。ルートは主に3つ:①環境共生学科(理科系受験)=数学・理科・英語の理系型二次、②発達コミュニティ学科・③子ども教育学科の二次で理科を選択。特に環境共生(理科系)は偏差値57.5・ボーダー76%と学部内で最も入りやすいラインです。
Q4. 一番入りやすい学科はどこですか?
2025年度前期の得点率は66〜69%とほぼ横並びです。強いて言えば環境共生(理科系)が偏差値・ボーダーとも低め、倍率では環境共生(文科系)2.4倍・子ども教育2.5倍が低めでした。ただし差は小さいため、学びたい内容で選ぶことをおすすめします。
Q5. 小学校の先生になれますか?
なれます。子ども教育学科が小学校教諭などの教員養成を担っており、神戸大学で教員免許取得を軸にできる唯一の学科です。「国立総合大学で教育学を学びつつ、神大ブランドで民間就職の道も残す」という選び方ができます。
Q6. 後期日程はどんな試験ですか?
グローバル文化は英語200点+小論文200点、環境共生(理科系)は数学300点、他学科は小論文のみです。共テボーダーは82〜83%に跳ね上がり、2025年度の発達コミュニティ後期は合格最低点が約81%でした。後期はあくまで保険とし、前期で決める計画を立てましょう。
まとめ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学科 | 4学科(グローバル文化・発達コミュニティ・環境共生・子ども教育) |
| 最大の特徴 | 全員参加のGSP(海外・国内フィールド学修) |
| 配点の特徴 | 全学科で二次英語が最大配点(160〜225点) |
| 合格最低点(2025前期) | 約66〜69%(学科間の差は小さい) |
| 共テボーダー | 76〜78%(前期) |
| 逆算した二次ボーダー | 約55〜59%(共テがボーダー通りの場合) |
| 倍率(2025前期) | 2.4〜3.0倍 |
| 理系ルート | 環境共生(理科系)ほか3ルートあり |
参照元:神戸大学 入試結果(公式)
国際人間科学部は、英語力を軸に共テ78%を積み上げれば、どの学科も現実的に狙えるラインです。学科選びを早く決めて、英語×選択科目に投資を集中させましょう。
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神大研で逆転合格

「英語もまだ仕上がってないのに、共テ78%なんて……」という人にこそ、神戸市の神戸大学受験専門塾「神大研」を紹介させてください。
神大研はD判定・E判定からの逆転合格を掲げる、神戸大学志望の高校生のための塾です。
- 講師は全員、神戸大学合格者のみを採用。神大英語の速読・英作文を突破した経験を持つ本人が直接教えます
- 1年間同じ講師が教える担任制・完全1:1個別指導。英作文・記述答案を毎週添削し、最大配点の英語を得点源に変えます
- 国公立合格から逆算した勉強計画を作成し、毎週/隔週の自習コンサルティングで年間1500時間の自習を最大効率化します
国際人間科学部の「共テ78%・最低点67%前後」は、英語を軸にした正しい積み上げで届く数字です。まずは現在の成績から合格までの距離を、一緒に測るところから始めましょう。
神大研 公式サイト:https://shindaiken.jp/


